崩れると分かっている積み木を積むのをやめたい
新卒一年目から所属してきたチームからの移動が決まり、今月はまったりと過ごした一方で寂しさを感じながら過ごしている。つもりだったのだが、気がつけば今月は残り2日しか無い。実際のところ普段と変わらない毎日を過ごしてしまった。
勿論仕事はしている。真面目にやっているし、上や周囲から成果に対して不満が上がっているわけでは無い。だが一方で今日という日に対して明確に何かを為したわけでも、今後の資する一日を過ごしたわけでも無い。そんな風に自堕落な人生を送っていると気がつけば一生が終わってしまうのでは無いか。そんな不安に駆られてならないのである。
自分が大した人間で無いのは知っている。痛いほどに。だけど、それは日々を無為に過ごす言い訳にはならない筈であって、怒られない程度に積み上がらない積み木の様な仕事をして一日を終える自分への嫌悪はどうしようもなく募る。
少しでいい。
明日は、積上がる積み木を積もうと思う。
ドライブ間のドラッグアンドドロップをコピーから移動に変更する
QNAP(NAS)の運用を始めて、マイドキュメントやマイピクチャといったユーザーフォルダをNAS上に移動しました。思ったより速度も気にならず便利に使っているのですが、気になるのでPC内にユーザーフォルダがあった時はドラッグアンドドロップで移動だったのが、コピーになるという点。
マウス等で切り取り→貼り付けというプロセスを踏んだり、Shiftキーを押しながらドラッグアンドドロップすれば対応できますが、日々移動時に移動元と移動先のドライブを意識しないといけないというのは地味なストレスです。そこでなんとかならないかなと思って探したところ、解決策を見つけたので記事にしてみました。
ずばり、解決策は下のソフトをインストールして挙動を変更することです。
ページを開いて、下の方にある『Download Winaero Tweaker』をクリック。
もう一回『Download Winaero Tweaker』をクリック。ダウンロードしたらZIPファイルを解凍して、中のexeファイルをインストール。
インストールして開くとこんな画面になるので、左側のメニューバーを下の方にスクロールします。
『Default Drag-n-Drop Action』というまんま項目があるのでそれを選択します。
Set the default behavior of drag-n-drop in ExploerをSystem defaultからMove Itemに切り替えると異なるドライブ間でのドラッグアンドドロップでも移動で動作する様になります。
QNAP TS-453Dを買いました。
QNAP TS-453Dを購入しました。と言っても、QNAPって何っていう人もいるかと思いますので説明するとNAS(Network Attached Storage)の有名なブランドで、ネットワーク経由でアクセスするストレージを作れるサービスです。これだけだと単純な外付けHDとの違いがわかりにくいかと思いますが、実態としてはPCと同じ様にCPUやメモリを搭載しておりサーバーです。
付属品は本体とACアダプター・LANケーブルと紙類。あとHDを固定するネジが付属しています。
本体は3.5インチのHDが4スロット入るサイズ感です。
HDはこうしたトレーに取り付けて運用します。側面にはネジ成しで止められる様になっているので、私はネジは止めず運用することにしました。
スロットを引き出すとこんな感じ。因みに蓋はプラスチックが意外と脆そうな感じなので、外すときは慎重にしないとな~という感じです。
電源を入れていざスタート!構成は、RAID1(2台のHDに同じデータを書き込む)形式で2ディスクペア×2で運用。といっても複数のディスクを同一のドライブの様に扱えるので実際のところ普段使っている中ではただの大容量HDの感覚です。故障した際は警告が出てHDを差し替えれば良いのでお手軽。色々使ってみようと思います。
映画「糸」感想
TOHOシネマズデイで1200円で映画が観れるということもあって、気になっていた映画「糸」を観てきました。
なんでこの映画を観に行ったかというと予告編が気になったから。中島みゆきの名曲「糸」を題材に作られた映画で曲に合わせた予告編で曲自体が耳に残ったのと、本作のヒロインである園田葵(小松菜奈・植原星空)の顔や髪型が自分の好みなのが大きいと思う(笑)
本作のテーマは主題通り「糸」であり、縁や運命といったものを表現していて物語は中学生から社会人、家庭を築いてという長い時間を描いてる。二人は平成元年生まれで、物語の終着点は令和へのカウントダウンで終わるといういわば平成を描く映画でもあり、劇中でも9.11や3.11といった平成の大事件のニュース映像が使われている。そして二人の関係は時間の経過だけでなく、北海道の美瑛から動かない漣と世界中を飛び回ると東京・沖縄・シンガポールと世界を駆け巡る葵。そんな二人の関係性は時々交わったり、切れたりしながら進んでいく。ここまで書いてありきたりだなと思うのだが、役者の演技もよく全体として手堅くまとまっているラブストーリーだったので個人的には結構観てよかったと思える映画だった。
ただひとつ個人的な意見を言わせてもらうなら、あれほど予告編や劇中で使った中島みゆきの「糸」を主題歌で流すべきだろうである。菅田将暉×石崎ひゅーいの「糸」を聴かされても劇中で流れていた「糸」とリンクしてこないので、興ざめといっても良い。芸能界的な都合なのかもしれないが、それなら劇中であんなに流すなよと言いたくなってしまう。
MacBook Proを水濡れさせてしまった話
その事件はお盆休み最終日の9日の夜に起こった。前日までの福岡旅行の疲れがあったのか、手にしてたペプシの入ったコップをMacBook Proのキーボード面に倒してしまった…
こぼして数秒、液晶が消えたな。。。ぼんやりと思ったところ我にかえって、逆さまに向けタオルで水分をひたすら拭き取った…
とりあえず水は一通り拭き取ったが、電源を入れてはいけないという話を聞いたことがある。カメラ用の防湿ボックスに手持ちのシリカゲルをありったけ投入し、タオルを挟んだ状態で三日間放置した。
そして…電源ボタンを押した…
起動しません…
万策尽きた…
しかし、こんなこともあろうかと!
このMacBook ProはApple Care+に加入しているのだ!
※Touch Bar非搭載の最終モデル(A1708 Mid2017 Core i5/16GB/512GB)
※新古品を買ったら、加入済みだっただけなのは内緒
Apple Care+の場合は、損傷について33800円で治せると書いてあり、
しかも水濡れも対象と謳っている。これは前の所有者に感謝するしかないパターン!
しかしApple Care+にはこんな但し書きがされている…
3. 対象範囲外
対象機器への過度または壊滅的な物理的損傷 (製品がつぶれたり曲がったりしているなど)、または液体接触に起因する対象機器への過度または壊滅的な損傷 (製品の一部または全体が浸水しているなど)
こぼした量はそれなりだし、糖分を含んだペプシだぞ…
画面も点灯状態だったわけで、対象になるのか…?
と恐々としながらAppleのサポートからコールバック形式で修理を依頼。Apple IDでログインしていると自分の所有している端末を表示してくれるので、そこからMacBook Proを選択した。
数分でコールバックが来て、水濡れの状況を聞かれた後、Apple Care+に加入されているのでその範囲での修理はいくらです。それを超えた場合は一旦修理するか金額を踏まえて決める形にもできますとのこと。もし金額が規定外になる場合はやめようかなと脳内で考えつつ依頼することを決める。
集荷かApple Storeへの持ち込みが選べ、持ち込みだと数時間でApple Care+の範疇かは判断してくれるとのことだった。正直普段の私だったら持ち込みにするのだが、このコロナのご時世でいつも列を作っているApple Storeにいくのは面倒だな…と思い、配送に決定。次に料金の支払い方法だったが、クレジットカードでフォームから入力するか、電話口で口頭で述べるか選べるとのこと。天下のGAFA様が電話口でクレジットカードの番号聞くんですか?って衝撃を受けつつあまり経験無かったので電話口で読み上げてみる。
そして数日後…
帰ってきた!MacBook Proちゃん!!
てか修理早い!!電話したのが8月19日の夜。翌日の夕方にクロネコヤマトさんが集荷に来て、21日に修理センター着、24日には自宅に届くという超ハイスピード!
料金はApple Care+の規定金額37180円で収まりました。結果としてはロジックボートとトップケース(キーボード・バッテリー一体型)の交換とのこと。メインロジックとトップケース変えたら8割ぐらい違うマシーンやん!!という感じで、液晶と背面の蓋以外は総入れ替えされたという印象です。
結果として使用傷の殆どが部品交換で新品の様になり、バッテリーの充放電回数も1に戻ってきたので結果的になんか凄くお得感が。。。
そして何より嬉しかったのが、データが生き残っていたこと。メインロジック交換したんだからSSDなんて当然変わったんだろ?と思って電源を押したら、アイコンの加藤恵が微笑んでいてびっくり(笑)
あとファンが静かになりました((これが地味に嬉しい
正直この手の保証サービスあまりに入らない私ですが、今回の一件で少しApple Care+というサービスには入っても良いかなと思いました。とか言って買うときに数万円余計に払うか…?というと中々悩ましいところなのですが((
とはいえ、また水をかけないか内心怖いので、Appleシリコンになったら防水MacBookとか出してくれませんかね、Appleさん?
書評「なぜ、あなたの仕事は終わらないのか」中島聡
Windows95やInternet Explorerの開発に携わり、ダブルクリック中嶋聡著の「なぜ、あなたの仕事は終わらないのか」を読んだ。タイトルは何度となく目にしていたので結構話題になった本だったかと思うのだが、一月ほど前にKindle Unlimitedで見つけて経歴も相まって気になったのがきっかけで読むことにした。
よくある意識の高い仕事術に関する本ではあるが、前半は著者の高校時代に始まり、アスキー・NTT・マイクロソフトと生きてきた人生を振り返る自伝的要素を強い。今まで人生をどう進めて現在に至っているか、そして仕事が終わらないとはどういうことか(=締め切りを守れないからだ。)という前半の土台をベースに後半著者が提唱するのが「ロケットスタート時間術」というものである。
これは仕事とは一発目で完璧に終わることは無いという前提のもとに、全体の作業8割を作業日数の2割で進めて、後半余裕を持ってブラッシュアップしたりする時間にすることで確実に仕事を締め切りまでに終わらせるというものである。
この手法が割と上手くやれるやり方だというのは経験則として理解できるものがある。しかしこれは同じIT業界にいるからかもしれない。プログラミングというのは全体の設計図ができていれば(できていないとそもそもコーディングできないのだが)、割と短時間である程度の完成度までは持っていくことができ、ある程度の形まで持っていくのは容易い。一方でバグがなく、きれいなプログラミングを書くのはある意味果てしない時間を要するものであり、凝り始めると無限に時間がかかりがちである。そうした意味で多くのIT技術者は無意識的にしろ同じ手法で作業している方が多いのでは無いかと思った。
この書籍の内容は結局上に書いた太字に尽きる。文章からも読ませるものがあるし、勉強を目的にするなといった考え方も多いに共感できるものでこの手の本として、個人的には結構おすすめできる一冊だと思う。