映画「糸」感想

 TOHOシネマズデイで1200円で映画が観れるということもあって、気になっていた映画「糸」を観てきました。


映画『糸』予告【8月21日(金)公開】

なんでこの映画を観に行ったかというと予告編が気になったから。中島みゆきの名曲「糸」を題材に作られた映画で曲に合わせた予告編で曲自体が耳に残ったのと、本作のヒロインである園田葵(小松菜奈・植原星空)の顔や髪型が自分の好みなのが大きいと思う(笑)

 

 本作のテーマは主題通り「糸」であり、縁や運命といったものを表現していて物語は中学生から社会人、家庭を築いてという長い時間を描いてる。二人は平成元年生まれで、物語の終着点は令和へのカウントダウンで終わるといういわば平成を描く映画でもあり、劇中でも9.11や3.11といった平成の大事件のニュース映像が使われている。そして二人の関係は時間の経過だけでなく、北海道の美瑛から動かない漣と世界中を飛び回ると東京・沖縄・シンガポールと世界を駆け巡る葵。そんな二人の関係性は時々交わったり、切れたりしながら進んでいく。ここまで書いてありきたりだなと思うのだが、役者の演技もよく全体として手堅くまとまっているラブストーリーだったので個人的には結構観てよかったと思える映画だった。

 

ただひとつ個人的な意見を言わせてもらうなら、あれほど予告編や劇中で使った中島みゆきの「糸」を主題歌で流すべきだろうである。菅田将暉×石崎ひゅーいの「糸」を聴かされても劇中で流れていた「糸」とリンクしてこないので、興ざめといっても良い。芸能界的な都合なのかもしれないが、それなら劇中であんなに流すなよと言いたくなってしまう。