映画「未来のミライ」感想

 結論から言ってしまうと、「時をかける少女」に始まり現在までの細田守作品を全て見てきたがぶっちぎりで残念な出来だったと思う。

 

 テーマとしては家族をテーマとしたサマーウォーズ以降の細田守作品を継承し、デザイン等に相当のお金と労力をかけているのが分かる。しかし肝心のストーリーは間延び、いやテーマと向き合ったシーンがごく僅かだった。勿論子供としてのキャラクターや子育てに向かい合う家族の描写だって必要だろう。しかし曽祖父や未来ちゃんの痣といった伏線の様に見える表現を放置し、肝心のテーマを薄めてるほどはやり過ぎなのが明らかだ。次回作では元の監督の持ち味が戻っているといいな。。。